プログラミング言語の選び方を3タイプ紹介!見るべきは「需要」「特徴」「学習難易度」
こんにちは!
今井(@ima_maru)です。
今回は、プログラミング言語の選び方についてです。
これからプログラミングを学ぶ方やエンジニアを目指している方などに向けて、プログラミング言語選びの大切なポイントをまとめました。
それでは紹介していきます。
プログラミング言語の選び方を3タイプ紹介!
いざプログラミングの勉強を始めようと思っても、どのプログラミング言語にしようかわからない方は少なくないでしょう。
そんな、プログラミング言語選びで迷っている方に向けて、3タイプのプログラミング言語の選び方をご紹介します。
自分に合った選び方、またはこれらを合わせて考えて、最適なプログラミング言語を選びましょう。
選び方①:プログラミング言語の需要と将来性から選ぶ
プログラミングを学びエンジニアを目指す方は、プログラミング言語の需要と将来性を確認しておくとよいです。
学んだ言語が実際はあまり必要とされていなかったり、必要とされなくなってしまったりしたら悲しいですからね。
本業としてエンジニアを選択するのであれば、扱う技術の需要・将来性は確認しなくてはなりません。
選び方②:自分の作りたいもの・やりたいことに適した言語を選ぶ
プログラミングを使って何か作りたいものがある、もしくはやりたいことがある方は、その目的に適したプログラミング言語を選びましょう。
言語によっては、「○○ができない」「○○には適していない」ということが多々あります。
プログラミング言語にも向き不向きがあります。自分の目的に合わせてプログラミング言語を選択しましょう。
選び方③:学習難易度から選ぶ
初めから習得が難しいプログラミング言語を選んで学習を始めてしまうと、挫折する可能性が非常に高くなります。
特に、独学でプログラミングを学ぶ方は「9割が挫折する」レベルですので、やはり易しめの言語から始めるべきでしょう。
難しい言語から勉強を始めるのは危険です。特に独学の場合は挫折の可能性が非常に高くなります。
需要と将来性からプログラミング言語を選ぶ
- 需要が高い技術を学んで、今よりもっと稼ぎたい。
- フリーランスエンジニアになって、自由な働き方がしたい。
- 今後も使われていくプログラミング言語を学びたい。
このような方は、「需要」と「将来性」からプログラミング言語を選びましょう。
需要と将来性を知ることは、高収入のエンジニアや自由な働き方ができるエンジニアを目指すうえで重要です。
ここでは、どのようにしてプログラミング言語の需要や将来性をチェックするのかを説明します。
プログラミング言語の需要は「案件数」「単価」でチェック!
プログラミング言語の「需要」を知るためには、実際の案件数や単価を見るとわかりやすいです。
案件数や単価は、そのプログラミング言語がどのくらい必要とされているのかの指標になるからです。
まずは、「レバテックフリーランス」の求人を見てみましょう。
プログラミング言語 | 案件数 | 単価 | 平均単価 |
---|---|---|---|
Java | 8,314件 | 30~165万円 | 68万円 |
JavaScript | 5,903件 | 25~145万円 | 71万円 |
PHP | 5,258件 | 23~165万円 | 72万円 |
C# | 2,550件 | 25~165万円 | 67万円 |
Python | 2,489件 | 25~145万円 | 76万円 |
Ruby | 2,090件 | 39~145万円 | 80万円 |
TypeScript | 1,377件 | 35~145万円 | 78万円 |
Swift | 1,342件 | 40~125万円 | 79万円 |
C++ | 1,242件 | 40~125万円 | 70万円 |
Go | 1,162件 | 24~145万円 | 81万円 |
Kotlin | 924件 | 42~125万円 | 81万円 |
C言語 | 874件 | 40~115万円 | 66万円 |
次は、「ランサーズエージェント」の求人を見てみましょう。
プログラミング言語 | 案件数 |
---|---|
JavaScript | 1,018件 |
PHP | 612件 |
TypeScript | 510件 ※ワード検索のため少し多めに出ている |
Java | 403件 |
Python | 357件 |
Ruby | 332件 |
Kotlin | 265件 |
Go | 254件 |
Swift | 200件 |
C# | 120件 |
C/C++ | 101件 |
もっと知りたい方はほかの案件サイトなども見て、今どの言語がどのくらいの必要とされているのかをチェックしましょう。
プログラミング言語の将来性はIT分野の情報収集が必要不可欠!
プログラミング言語の「将来性」を知るためには、IT分野の情報収集が必要不可欠です。
例えば、GoogleがAndroidの開発言語にKotlinを用いることを発表してからKotlinの案件が急激に増えてきたといったように、ある出来事をきっかけに需要が爆伸びするということは珍しくありません。
特に意識するべき情報は、「IT系企業の動向」や「アツイ分野に関する情報」などです。
本記事では、情報収集に使えるサイトなどをピックアップして紹介します。
- Twitter:エンジニア関連をフォローすると、タイムラインで情報収集できる。
- Quora:IT分野のQ&Aサイト。著名な方が質問に答えてくれたりする。
- YouTube:エンジニアのチャンネルは情報収集に使える。
- Qiita:技術系のブログでユーザー数が多い。
- StackOverflow:技術よりな質問サイト。
- Teratail:技術よりな質問サイト。
- オンラインサロン
- Google検索
- 技術系雑誌
- イベント
- 勉強会
私が将来性の高いと思う言語は以下の記事で紹介しています。
また、最新のプログラミング言語の人気ランキングTOP10を紹介している記事もあるのでぜひチェックしてみてください。
さまざまな情報を組み合わせて、将来的にどの言語がどのように使われそうかというのを見極められるとよいです。
作りたいもの・やりたいことからプログラミング言語を選ぶ
- 「こんなアプリを作ってみたい」というような明確な目標がある方
- プログラミングに没頭したい方
- やりがいのためにエンジニアになりたい方
このような方は、「何が作れるか?」「どんなことに適しているか?」からプログラミング言語を選びましょう。
ここでは、「〇〇作るのにおすすめのプログラミング言語」という形で紹介します。
Web制作におすすめのプログラミング言語
Web制作とは、主に新規Webサイトの制作全般を指します。企業のホームページやランディングページ(LP)などを作るイメージです。
そんなWeb制作をしたい方は、プログラミング言語「JavaScript」「PHP」から選ぶとよいです。
- JavaScript:HTML/CSSと並び、Webページを構成するために欠かせない言語。
- PHP:WordPressの開発言語で、Webアプリ開発にも用いられる言語。
アニメーションや動きのあるかっこいいWebページ作りを極めたいなら「JavaScript」、Webサイト制作の案件を多くこなしたいなら「PHP」がおすすめです。
Webアプリ開発におすすめのプログラミング言語
Webアプリとは、TwitterやYouTubeといったWebブラウザ上で動くアプリケーション・サービスのことを指します。
このようなWebアプリを作ってみたいという方は、以下から選ぶとよいです。
- PHP:Webアプリ開発に特化したプログラミング言語。
- Java:Webアプリから業務システムまで開発できる言語。案件数が非常に多い。
- Ruby:Web開発でよく用いられる言語。日本語のリファレンスが多い。
- Python:AI技術と絡めたWebアプリを開発するのに適した言語。
- JavaScript:フロントエンドもバックエンドも開発できる言語。Node.jsが強力。
- Go:処理速度が求められるWebアプリに強い言語。Googleが開発。
Webアプリ開発に適している言語は多くありますが、特におすすめな言語はPHPです。
スマホアプリ開発におすすめのプログラミング言語
スマホアプリを作りたい方は、プログラミング言語「Swift」「Kotlin」「Java」から選ぶとよいです。
また、言語ではありませんが「Xcode」「Android Studio」などの開発環境も一緒に学ぶとよいでしょう。
AI開発・データ分析におすすめのプログラミング言語
AI開発・データ分析がしたい方は、プログラミング言語「Python」「R言語」から選ぶとよいです。
ゲーム開発・VR開発におすすめのプログラミング言語
ゲーム開発やVR開発をしたい方は、プログラミング言語「C#」「C/C++」から選ぶとよいです。
これらの言語は、「Unity」や「Unreal Engine」といったゲームエンジンと組み合わせて使うことができ、3DゲームやVRの開発によく用いられています。
デスクトップアプリにおすすめのプログラミング言語
WindowsやMacなどのデスクトップで扱えるアプリを開発をしたい方は、プログラミング言語「C#」「Swift」から選ぶとよいです。
組み込み開発・IoT開発におすすめのプログラミング言語
組み込み開発・IoT開発をしたい方は、プログラミング言語「C/C++」「Python」「Java」から選ぶとよいです。
OSの開発・ロボット制御・ライブラリの開発におすすめのプログラミング言語
組み込み開発・IoT開発をしたい方は、プログラミング言語「C/C++」「アセンブリ言語」から選ぶとよいです。
学習難易度からプログラミング言語を選ぶ
- 初めてプログラミングを学ぶ方
- いきなり難しい言語に手を出して挫折したくない方
- 漠然とプログラミングに興味があり、勉強してみたいと思った方
このような方は、「学習難易度」が易しめなプログラミング言語を選びましょう。
その理由は以下の二つです。
- 学習難易度が高い言語を選ぶと、挫折の可能性が非常に高いため。
- 1つの言語をある程度扱えるようになれば、ほかの言語習得もスムーズに行えるため。
まずは簡単な言語から学習し、必要に応じてほかのプログラミング言語に乗り換える方法ということですね。
ここでは、人気かつ初心者に易しいプログラミング言語をいくつか紹介します。
プログラミング言語「Python」
Pythonは、AI分野に強いプログラミング言語ですが、YouTubeなどのWebアプリ開発のも使用されるなど、多方面で活躍できる言語でもあります。
コードの可読性を意識している言語で、簡単な処理であれば非エンジニアの方が見ても内容を理解できるレベルです。
message = "Hello, World!!"
print(message)
学習難易度は比較的低く、需要や将来性の面からみても非常にアツイ言語なので、初めてのプログラミング言語選びに迷った時の最有力候補と言えるでしょう。
プログラミング言語「JavaScript」
JavaScriptは、フロントエンド開発に欠かせないプログラミング言語です。
HTML/CSSとともに、世界中のあらゆるWebページで使われているほど『当たり前』に使われている言語で、需要の観点からも100点です。
また、HTML/CSSと絡めて勉強することも効果的です。
書いたコードがブラウザですぐに確認することができるので、勉強していて楽しいと感じることができるでしょう。
let message = 'Hello, World!!';
console.log(message);
学習難易度は比較的低いため、初心者にもおすすめのプログラミング言語です。
プログラミング言語「PHP」
PHPは、Webアプリ開発に特化したプログラミング言語です。
HTMLのコード内に埋め込む形でプログラムを書くことができ、構文も非常に似ているのが特徴的です。
<html>
<head>
<title>PHP</title>
</head>
<body>
<?php echo '<p>Hello, World!!</p>'; ?>
</body>
</html>
学習難易度は比較的低いため、初心者にもおすすめのプログラミング言語です。
学習難易度が高いプログラミング言語【注意】
逆にこのプログラミング言語は初めてのプログラミング言語としては難しいだろうというものをあげておきます。
プログラミング言語 | 学習難易度 | なぜ難しいのか |
---|---|---|
C/C++ | メモリ管理やハードウェアの知識が必要になる場合がある。 | |
R言語 | データ分析の場合、数学的な知識を必要とするので難しい。 | |
Java | 特に目立つ難しさはない。強いて言えば、コードの記述量が多い。 | |
C# | 特に目立つ難しさはない。強いて言えば、コードの記述量が多い。 |
JavaやC#は賛否両論ありますが、明確な目的がない限り初めてのプログラミング言語としては適さないように感じます。
以上「プログラミング言語の選び方を3タイプ紹介!見るべきは「需要」「特徴」「学習難易度」」でした!
最後までご覧いただきありがとうございます。