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Webpia編集部
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ポーカーのドンクベットとは?ダメな理由やマナーを解説!された場合の対照法も! 

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ポーカーのドンクベット(Donk Bet)はセオリーから外れた「愚かな」行為とされています。具体的にプリフロップではベットあるいはレイズしないプレイヤーが、フロップ以降で先にベットする行為となります。

これはオリジナルレイザーのハンドを推測する機会を失う点で避けるべき行為となりますが、実はうまく利用することも可能です。ここではドンクベットの特徴と活用方法を解説します。

もくじ

ポーカーのドンクベットとは

ドンクベット(Donk Bet)は「愚かなベット」という意味のとおり、定石とされるポーカープレイから外れたベットのことです。具体的にはプリフロップでオリジナルレイザーではないにもかかわらず、フロップ以降でオリジナルレイザーのアクションを見る前にベットする行為となります。

なぜドンクベットは避けるべきなのか

ドンクベットを避けるべき理由を説明します。

相手ハンドの推測ができない

プリフロップでベットあるいはレイズをしたプレイヤーはそれなりに強いハンドを持っていると推測されます。

そしてフロップでボードが開いた時にそのハンドがどのように機能しているのかを、プリフロップでコールしたプレイヤーは確認する必要があります。

たとえばフロップでは「A」や「K」といった強いカードが出ていない場合、オリジナルレイザーが大きくベットしたらポケットペアを持っている可能性が考えられます。

あるいはチェックした場合には「A」や「K」といった強いカードを待っていることが推測できます。

このようにそのスタンスを確認する前にドンクベットをしてしまうと、オリジナルレイザーのハンドを推測することが難しくなります。

大きなポットを獲得できない

ドンクベットは先にアクションを起こす行為です。ポーカーにおいては先に動くことは、ほかのプレイヤーにさまざまな情報を与えることにつながります。

たとえばフロップでボードに次のようなカードが開いたとします。

「10♢6♧2♧」

おそらくそれなりに強いハンドを持っているプレイヤーはこの場面では動かずに、次のターンへ様子を見にいこうと考えます。

しかしここでプリフロップではコールしたプレイヤーがドンクベットをしたとします。

それを見たほかのプレイヤーは次のようなことを考えます。

・10あるいは6でのペアが完成している
・ほかに「A」や「K」などを持っている可能性もある

ほかのプレイヤーは強いハンドを持ちながらもペアが完成していなければ、ここでのコールにはリスクが伴うことがわかります。

ましてや「A」や「K」といった強いカード

を持っていても、ノーペアで負ける可能性もあります。よってそのドンクベットの大きさによってはフォールドを選択することも考えることでしょう。

そうなるとドンクベットをしたプレイヤーはターン、リバーで獲得できるはずの大きなポットを失うことになります。

搾取される可能性がある

たとえばフロップでのボードが次のようになっているとします。

「A♢J♢9♡」

プリフロップでレイズしたプレイヤーは次のハンドを持っているとします。

「K♢Q♢」

ターンあるいはリバーで「♢」のカードが開けばフラッシュが、「10」が開けばストレートが完成します。

ここでほかのプレイヤーがドンクベットしたとしましょう。それがオールインではない限り、ここはコールする価値は十分にあります。

ドンクベットをしたプレイヤーはターンまたはリバーで多くのチップを失う可能性があるということです。

初心者としてマークされる

ドンクベットを多用すると、ほかのプレイヤーから初心者としてチェックされます。その結果、徹底的にマークされフィッシュとしてチップを奪われる可能性があります。

オンラインポーカーではほかのプレイヤーにマーキングをする機能があります。コメントを記録することもできるので、同じテーブルで対戦した時には簡単にマークされます。

1人のプレイヤーの動向をチェックし続ければ、その弱点を突いてチップを奪うことが容易になります。初心者として認識されると徹底的に狙われるので注意が必要です。

ドンクベットを繰り返しているとフィッシュと認識されるので気をつけなければなりません。

ドンクベットは有効に使えることも

基本的には避けるべきものとされるドンクベットですが、その特性を十分に理解しているのであれば活用することもできます。

つまりほかのプレイヤーにはドンクベットだと思わせてベットに対するコールやレイズを引き出し、大きなポットを勝ち取ることができるということです。

初心者にはまだ難しい戦略かもしれませんが、リスクを十分に理解しているのであれば効果的に活用することができます。

ドンクベットの実例を検証

それでは実際のポーカープレイにおけるドンクベットを含むプレイについて検証してみましょう。

ドンクベットを誘うケースその1

ほかのプレイヤーのドンクベットを誘い、チップを搾取するケースです。

プリフロップ

※ 画像は「Poker Stars」より

BB(ビッグブラインド)のポジションにいるユーザーは「A♧J♤」という強いハンドを持っています。そしてプリフロップではオリジナルレイザーとしてベットしました。

UTG(アンダーザガン)とHJ(ハイジャック)、CO(カットオフ)はコールしBTN(ボタン)とSB(スモールブラインド)はフォールドしています。

フロップ

フロップでユーザーがチェックで回すと、UTGがベットします。これがドンクベットになります。正確に言えばオリジナルレイザーであるユーザーはチェックというアクションをしているので、ある程度の情報を与えることにはなります。

しかしそこで安易にベットするのは避けなければなりません。なぜならオリジナルレイザーは強いハンドを持っていることが想定されますし、当然ながら「A」や「K」といったカードを持っていることが想定されるからです。

ドンクベットに対してレイズ

UTGのベットに対してHJとCOはコールしました。そこでユーザーはレイズします。

するとドンクベットをしたUTGはフォールドしました。つまりそのベットは無駄打ちになったということです。

ただしこのドンクベットがBBのハンドを確認するための試し打ちであるならば、それなりの意味は生じます。ターン、リバーと進む前にBBのハンドを見極めておくという理由があるのならば、このドンクベットには意味があるということです。

いずれにせよUTGは無駄にチップを失うことになるため、ドンクベットを誘いうまく搾取できたことになります。

ドンクベットを誘うケースその2

次もドンクベットを誘うケースとなるプレイです。

プリフロップ

UTGのポジションにいるユーザーは「5 5」のポケットペアを持っています。オリジナルレイザーとしてベットしました。

このレイズに対して全員がコールします。

一般的に立場の弱いUTGがレイズするということは、かなり強いハンドを持っていることが予想されます。それに対して4人全員がコールするということは、少なくとも「A」を持っていないプレイヤーが1人は存在すると考えられます。

プリフロップ

プリフロップではユーザーはチェックを選択します。それに対して全員がコールしました。

テーブルに開いたカードは次の3枚です。

「3♡9♤3♤」

みながそれなりに強いハンドを持っているならば、このコールは理解できます。ターンあるいはリバーで「A」や「K」が開けば動きが出ると考えられます。

ここでレイズするプレイヤーがいれば、「3」を持っている可能性を生じさせます。それがブラフなのかどうかの判断は難しいでしょう。

逆にオリジナルレイザーのBBがここで大きくベットしても、「3」を持っている可能性は低いと判断されます。そのような情報を与えることを避けるためにもチェックは有効です。

ターン

ターンでは「6♧」が開き、みながチェックで回します。

ユーザーもチェックを選択します。

ここでCOがレイズします。これがドンクベットになります。

COのレイズに対してSB以外はコールします。おそらくこのレイズはブラフであると判断したのでしょう。

テーブルには2枚の「3」があります。ハンドに「3」があればスリーカードが完成するのでブラフベットが使えます。

ただしそれはSBやBB、UTGといった早い順番のポジションが行えばの話であり、COのポジションでのブラフはさほど効果がありません。むしろ前のポジションが「3」を持っているもののチェックで回している可能性を考えると、リスクの高い選択だと言えます。

実際にCO以降のポジションにいるプレイヤーはフォールドせずにコールしています。

ドンクベットに対してレイズ

ここでユーザーはCOのドンクベットに対してオールインします。するとCOはすぐにフォールドしました。

$945のドンクベットは決して安い試し打ちとは言えません。これは明らかに失敗だと言えるでしょう。

このオールインに対してBTNはコールし、BBはフォールドしました。

ハンドがオープンし、ユーザーが「5のペア」で有利な状況となっています。

リバー

リバーでは「2♧」が開き、ユーザーが勝利します。

ドンクベットを活用してポットを獲得するケース

ポーカーのドンクベットは意図して利用すれば大きなポットを獲得することが可能です。

ドンクベットのシチュエーション

※ 画像は「GG Poker」より

こちらはドンクベットを利用して大きなポットを獲得した事例になります。

プリフロップの時点ではSBがオリジナルレイザーとなり、ユーザーはコールするに留めています。「A♡Q♢」は十分に強いハンドですが、UTGというポジションもあって様子を見ることにします。

プリフロップ

SBとBBのベットに続きUTGであるユーザーはコール、COとBTNはフォールドします。

それをみてSBはレイズしBBはコール、そしてユーザーもコールします。

フロップ

ボードには次のカードが開きます。

「6♧Q♡A♢」

この状態でユーザーの勝率は89.29%となっています。

SBがベットしBBがそれに対してレイズ、ユーザーはコールしSBもコールします。

BBはAのペアが出来ているので迷わずレイズしたのでしょう。これに対してQのペアを持つSBはおそらくAのペアを警戒しコールしたと推測できます。

この時点でAQのツーペアを持つユーザーはおそらく最強の役が出来ていると考えてよいところですが、コールに留めています。Aのペアを推測できる状況でレイズするとなれば警戒されるからです。

ターン

ボードに「7♡」が開きます。

「6♧Q♡A♢7♡」

SBがベットしBBはレイズ、ユーザーがコールしSBもコールします。フラッシュの可能性が出てきましたが、それでもBBにとって優位性は変わらないと判断したのでしょう。

ユーザーにとってもAQのツーペアは依然として強い役ですが、ここはBBにリードしてもらう形にしておきます。そのほうがポットをより大きくできるからです。

リバー

「J♡」が開きます。

「6♧Q♡A♢7♡J♡」

このリバーでのBBのアクションがドンクベットになります。SBはターンでベットしリバーでチェックしています。これはフラッシュが完成しているにもかかわらず、相手のベットを誘う罠かもしれません。

BBはここで小さくベットしていますが、これはSBの様子を見る意味もあると考えられます。よって一般的にはドンクベットと呼ばれるアクションではありますが、意味のあるアクションであると判断できます。

ただしユーザーのオールインに対してコールしているので、BBは自身の勝利を確信しているのでしょう。つまりこのドンクベットは相手のチップを引き出す目的であり、様子見ではないと考えられます。

このドンクベットを引き出したことで、そのドンクベットを誘うユーザーのプレイは成功したと言えるでしょう。

ドンクベットを活用すべきシーン

通常であれば避けるべきドンクベットですが、場合によっては有効に活用できるシーンというものがあります。

ドローを引かせたくない時

たとえば「A♢9♧」といった割と強いハンドを持ちプリフロップではコールで対応しているとします。

フロップで次のようなカードが開いたとしましょう。

「K♤9♧7♤」

もしオリジナルレイザーが「♤」を2枚持っていればフラッシュドローとなります。そこでターンあるいはリバーのカードを見にいきたいと思うことでしょう。

ただしこのフロップでベットするにはリスクがあると判断してチェックしたとします。

ここでプリフロップではコールしたユーザーがあえてドンクベットをすることで、オリジナルレイザーは次のターンでカードを見るためにはリスクを伴うコストを支払わなければなりません。

このようにオリジナルレイザーを牽制する目的でドンクベットをすることは、ある程度の効果を発揮します。

安いコストでドローを見にいく時

逆に自分がフラッシュドローとなった時は、安いコストを支払ってターンあるいはリバーのカードを見にいきたいものです。

プリフロップでフラッシュドローとなったものの、先にチェックで回してオリジナルレイザーに大きくベットされるとコールしにくくなります。それだけのコストを支払ってまでターンへ進む価値はあるのかということです。

そこで先にドンクベットをしておけば、オリジナルレイザーを牽制することができます。たとえばフロップでボードは次のようになっているとします。

「9♢8♢3♧」

オリジナルレイザーは強いハンドを持っているので、この時点では役が出来てはいないでしょう。それに対してドンクベットをしたプレイヤーはすでに役が完成している可能性があります。

もしかするとターンあるいはリバーでストレートフラッシュが完成する可能性もありますが、ここで大きくレイズしてドンクベットをしたプレイヤーをフォールドさせるには、あまりにリスクが大きなブラフを打つことになります。

よってここはコールするか、あるいはフォールドといった判断をせざるを得ません。

ブラフとしてドンクベットをする

フロップでのボードが「6♡6♤3♢」のような場合、「6」をハンドに持っていればスリーカードが完成します。

そこでオリジナルレイザーより先にドンクベットをするのはブラフを打つ意味でも効果的です。

プリフロップでレイズをしていれば「6」のカードを持っている可能性は低いと考えられます。しかしそのレイズに対してコールしたプレイヤーであれば、「6」を持っている可能性は十分にあります。

ここでオリジナルレイザーは悩むことになります。ブラフの可能性はあるものの、実際に「6」を持っている可能性もあるからです。

相手の判断を迷わせる意味でもブラフのドンクベットは効果的です。

まとめ:ポーカーのドンクベットを理解して有効活用しよう

ポーカーのドンクベットは一般的には避けるべきアクションとされています。しかしこれはポーカー初心者に適用されるものであり、熟練者であればうまく活用することができます。ドンクベットの性質をよく理解して大いに活用するようにしましょう。

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