プログラミング不要のノーコード開発とは?初心者向けにわかりやすく解説!
ノーコード開発、最近注目されていますよね。
私も前々から気になってはいまして、今回はBubbleを使って実際にシステム開発案件をこなすというところまでやってきたので、その経験も含めて初心者にわかりやすくノーコードついて解説していこうと思います。
この記事を読めば「ノーコードとは何か?」「何が作れるのか?」「稼げるのか?」こういった疑問を解消することができると思います。
ちなみに私はWebエンジニアであり全くの初心者とは異なる部分があるとは思いますが、それでもWebエンジニア視点から見たノーコードの存在も解説できるので面白いのではないかと思います。
それでは詳しく見ていきましょう。
ノーコードとは?プログラミング不要でアプリなどが開発できる!
まずは、ノーコードの概要から簡単に理解していきましょう。
コーディングやプログラミング要らずの開発手法
ノーコード(開発)とは、コーディングやプログラミングを必要としない開発手法です。
コードを書かないからノーコード(NoCode)というわけです。
従来の開発手法は、HTMLなどの言語を用いてWebページの見た目を整えたり、プログラミング言語を用いて処理を記述したりしてアプリ開発を行います。
しかし、ノーコードツールの登場により、これらのコーディングやプログラミングの作業をせずともサイト制作やアプリ開発などを行うことができるようになりました。
ドラッグ&ドロップで簡単に開発ができる
ノーコード開発では、専用のノーコードツールを用いて開発を行うことになるのですが、その開発はとてもシンプルで直感的です。
具体的には、以下の3つの要素で成り立っています。
- 用意されたパーツをドラッグ&ドロップで配置する
- パーツが押された時の動作を選択する
- データベースを定義する
説明するよりも見たほうが分かりやすいと思うので、ノーコードツールの「Bubble」での開発風景の一部をお見せします。
このように、あらかじめ用意されているパーツが多く、基本的なことはドラッグ&ドロップだけできてしまいます。
さらに、そのパーツに対応する処理についても、コーディングやプログラミングなどの難しいことは必要とせず選択式で開発ができるのです。
ノーコード開発のメリットとデメリットを紹介!
ノーコード開発は、コーディングやプログラミングを必要としない非常に魅力的な開発手法でメリットばかりだと考えがちですが、今でも多くのアプリ開発でプログラマーが必要とされているのにはそれなりの理由があります。
ノーコード開発のメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。
- 短期間で開発できる
- 開発費用が抑えられる
- 学習コストが低い
- プログラマー以外でも開発できる
- 自由度や拡張性が低い
- アプリの実行速度が遅い
- 大規模開発には不向き
- プラットフォームに依存する
- 日本語の情報が少ない
以下の記事でメリットとデメリットの詳しい解説をしているので、興味のある方はぜひご覧ください。
ノーコードは何が作れるの?実際にノーコードの具体例を挙げて紹介!
「ノーコードで何が作れるの?」「実際にどのくらい使われているの?」「有名なサービスはある?」といった疑問も湧くでしょう。
私も気になったので、各ジャンルに分けてそれらの疑問について答えていきます。
ノーコードで作れるもの①:Webアプリ
まず、ノーコードで開発できるものの代表例として「Webアプリ」が挙げられるでしょう。
Webアプリ(Webアプリケーション)とは、Webブラウザで動くアプリケーションのことで、TwitterやYouTubeなどをはじめとして数多くのサービスがWebアプリとして動いています。
インフラ-バックエンド-フロントエンドの開発が必要で大変なWebアプリ開発ですが、ノーコードツールを使えばそれらを非常に簡単に行うことができるのが強みでしょう。
Webアプリ開発で有名なノーコードツールは「Bubble」「Glide」などでしょう。
実際に以下のWebアプリはノーコードの「Bubble」で開発されたWebアプリです。
ノーコードのWebアプリとしての実績はまだまだ少ないほうだと思いますが、近年急速な進化を遂げてていて注目されてきているのは間違いないでしょう。
ノーコードで作れるもの②:スマホアプリ
スマホアプリもノーコードで開発することができます。
スマホアプリはWebアプリと比較して「ネイティブアプリ」と呼ばれることがあります。
ネイティブアプリはOSやデバイスによって様々な違いが出てくるため、「iOSエンジニア」「Androidエンジニア」といったように専門的なエンジニアが開発を行うことが多いのですが、ノーコード開発ではそれらの違い意識することなく簡単にアプリ開発を行うことができるという強みがあります。
スマホアプリ開発で有名なノーコードツールは「Adalo」でしょう。
実際に以下のスマホアプリはノーコードの「Adalo」で開発されたスマホアプリです。
スマホアプリもWebアプリと同じくこれからに期待がかかるといったところでしょう。
ノーコードで作れるもの③:Webサイト
ノーコード開発はWebサイト制作が非常に得意です。
このサイトもそうですが、多くのサイト制作で使われている有名な「WordPress」というツールも、コードを書かずにサイトが作れるためノーコードツールと言えるでしょう。(コーディングもできるからローコードより)
もっとノーコードよりのWeb制作ツールとなると「STUDIO」「Wix」あたりが有名になってきます。
実際に以下のWebサイトはノーコードの「STUDIO」で制作されたWebサイトです。
ノーコードのWeb制作はもうすでに多くの活用事例があります。
個人ブログから大手企業のWebサイトまで幅広いサイト制作を素早く行えるかつ、コーディングのほうが強いとされているデザイン力も引けを取らなくなってきているため、Webサイト制作の有力な選択肢となっているのは間違いないでしょう。
ノーコードで作れるもの④:ECサイト
ECサイトはWebアプリやWebサイトの中に含まれると思いますが、特にECサイトに特化したノーコードツールが多く需要も多いためジャンル分けをします。
ノーコードツールはECサイトの制作にも使われています。
ECサイトとは簡単に言えば「ショッピングサイト」のことです。
特徴的な機能としては「出品・販売機能」「決済機能」などが挙げられ、こういった機能に焦点を絞ってECサイト制作に特化しているノーコードツールは多いです。
ノーコードで作れるもの⑤:業務システム
業務システムもWebアプリやスマホアプリに含まれる場合があると思いますが、特に業務向けに特化したノーコードツールがあるためジャンル分けをします。
ノーコードツールは業務システム開発にも使われています。
業務システムとはその名の通り業務効率化のためのシステムで、データの処理が多いという特徴があります。
そのため、複雑な処理にも対応できるようにツールとしてのカスタマイズ性や自由度の高さがないといけません。
業務システム開発向けのノーコードツールとしては「Salesforce」「kintone」などが挙げられます。
ノーコードで作れるもの⑥:データベース
ノーコードツールはデータベースの役割としても使われています。
その良い例として「Notion」があります。
Notionは、様々なデータをきれいにわかりやすくまとめることができるノーコードツールです。
「これ以外にも具体例がもっと知りたい~!!」という方は、「Made in ○○」「○○ showcase」(○○はノーコードツール名)で検索すると海外製のツールでのアプリ開発例が見れますのでお試しください。
ローコードとは何?ノーコードとの違いは?
ノーコードと同じく注目されているローコードにも触れておきます。
ローコードとは?「ノーコード」+「コーディング」のハイブリッド手法。
ローコードとは、極力コーディングを用いずに開発するという開発手法です。
つまりは、ノーコードと多少のコーディングやプログラミングを組み合わせ、それぞれの良いとこ取りをしたハイブリッドな開発手法ということです。
元からローコード開発を基本としているツールもありますが、ノーコードツールにコードを書く機能も備わっているためローコード開発ができる場合も多いです。
ローコードとノーコードの違いやメリットは?
ローコード開発とノーコード開発の違いをわかりやすく知りたい方や、それぞれのメリットデメリットを知りたい方は以下の記事にまとめましたので是非ご覧ください。
ノーコード開発の有名なツールを10個紹介!
ノーコード開発で有名なツールを10個紹介します。
- Bubble
- Adalo
- Glide
- STUDIO
- WordPress
- Shopify
- BASE
- SalesForce
- kintone
- Notion
有名なノーコードツール①:Bubble
BubbleはWebアプリのノーコード開発で一番有名といっても良いぐらいのツールです。
私もBubbleを使って業務システムの開発をした経験があります。まだまだ日本語の情報が少ないですが、これは流行る・・・。
有名なノーコードツール②:Adalo
Adalo(アダロ)はスマホアプリ開発で超有名なノーコードツールです。
まだ使ったことはないのですが、今後使ってみたいノーコードツールの1つです。
有名なノーコードツール③:Glide
GlideはデータベースにGoogleスプレッドシートを用いるのが特徴的で、Webアプリ/スマホアプリ開発どちらでも活躍している有名なノーコードツールです。
有名なノーコードツール④:STUDIO
STUDIOはサイト制作ができる有名なノーコードツールです。
有名なノーコードツール⑤:WordPress
WordPressは大規模サイトの構築など幅広く使われる超有名なノーコードツールです。(CMSとも呼ばれる)
有名なノーコードツール⑥:Shopify
ShopifyはECサイト構築ができる有名なノーコードツールです。
有名なノーコードツール⑦:BASE
BASEはECサイト構築ができる有名なノーコードツールです。
有名なノーコードツール⑧:SalesForce
Salesforceは業務システム開発ができる有名なノーコードツールです。
有名なノーコードツール⑨:kintone
kintoneは業務システム開発ができる有名なノーコードツールです。
有名なノーコードツール⑩:Notion
Notionはデータベースの役割で使える有名なノーコードツールです。
ノーコードって稼げるの?【全くの初心者から1ヶ月で10万円の案件獲得】
「稼げる」「副業」といったワードでノーコード開発に興味を持つ方も少なくないでしょう。
そういった方に向けて「ノーコード開発は実際に稼げるのか?」「案件を貰うにはどうしたらよいのか?」について解説します。
【結論】稼げます。実際にノーコード開発を勉強して1ヶ月で10万円の開発案件を獲得!
ノーコード開発は個人でしっかりと稼ぐことができます。
実際に私もBubbleでノーコード開発を勉強して1ヶ月で簡単なシステム開発案件(単価10万円)をこなせました。
私の場合だともともとWebエンジニアリングを勉強していたので参考にならない部分もあるかと思いますが、このサイトの運営主はエンジニアではありませんが、WordPressを用いてサイト制作をおこなったりして実際に稼げているので、稼げるか稼げないかで言ったら「稼げる」といって良いでしょう。
稼ぐために重要なのは「コネクション」
技術はもちろんのこと身につけなくてはなりませんが、好条件のノーコード開発案件を貰うには「コネ」が重要になってきます。
自分の知っている人や信頼している人だとなにかとお仕事も頼みやすいですし、エンジニアとしては嫌なワードですが「納期」や「仕様変更」などで融通が利きますからね。
お仕事をしている友人やビジネスを始めようとしている友人、TwitterやFacebookなどのフォロワーなど、さまざまなコネがあると有利に案件獲得ができるのでおすすめです。
僕の場合、友人経由でお仕事を貰うことができました。
コネクションがない場合は実績が必要。価格競争はある。
コネクションがない場合は、実績を作りクラウドソーシングサイトなどで案件獲得をするという形になるでしょう。
ただ気を付けていただきたいのが、ノーコード開発を発注する側としては費用を安く済ませたいという要望が多いことで、価格競争になることがあるということです。
まだまだノーコードを扱える人材は少ないですが、それでも価格競争に巻き込まれる可能性は低くないと思います。
ノーコード開発を学ぶなら?独学はできる?
最後にノーコード開発を学びたい方に向けて、ノーコード開発の学習方法や難易度、独学できるかなどについて紹介します。
ノーコード開発は非ITエンジニアでも独学可能
ノーコード開発はコーディングやプログラミングといった技術がいらないので、学習難易度は低くなります。
さらに、インフラ環境や開発環境などの構築が必要ない場合が多いのも易しい点です。
その結果、非ITエンジニアでも勉強したらすぐに開発できるぐらいにとっつきやすい技術になっています。
独学も全然可能です。
YouTube動画でも学習可能
ノーコード開発は日本語のリファレンス等が少ないものの、体系的に学べる動画がYouTubeにあります。
こういったYouTube動画を駆使すれば基礎を一通り学ぶことは容易でしょう。
NoCodeCampもおすすめ
私やこのサイトの運営主は「NoCodeCamp」というスクールを受講しました。
ノーコード開発でわからないところ質問したり、ツールの基礎を一通り学びたいのであればおすすめです。