基本情報技術者試験の勉強時間の目安は?独学で一発合格した秘訣を教えます!
こんにちは!
現役Webエンジニアの今井(@ima_maru)です。
今回は、基本情報技術者試験に一発合格した友人に依頼して記事を書いてもらいました。
- 当時大学2年生
- 受けたのは2019年4月21日の試験
- 午前問題 76.25点
- 午後問題 63.00点
- 基本情報技術者試験の勉強期間は2ヶ月/勉強時間は1日2時間
勉強を計画的かつ効率的にできる人だと私は思いますので、実際にどのような勉強方法で基本情報技術者試験を一発合格したのかを書いてもらいました。
特に、同じ大学生の方や、どのように勉強したらよいかの見通しが立っていない方におすすめです。
ぜひ参考にしてみて下さい。
基本情報技術者試験って何?概要をざっくりと説明します!
基本情報技術者試験とは、ITエンジニアが働くうえで必要になる基本的な知識があるかどうかを見る資格試験です。
例えば、コンピュータの仕組みやプログラミング、ネットワークやデータベースの知識などが出題されます。
合格率は30%前後で、問題を見る限り「しっかり勉強しないと受からないレベルの試験だな」と感じます。
基本情報技術者試験の日程
基本情報技術者試験は毎年2回行われていて、「春季試験」は4月~5月に、「秋季試験」は10月~11月に行われています。
毎月行われている「ITパスポート試験」と違い、年に2回しか行われていないことも難易度を挙げている要因でしょう。
詳しい日程は以下の公式ホームページをご覧ください。
午前試験と午後試験について
基本情報技術者試験は「午前試験」と「午後試験」に分かれています。
それぞれの試験時間は150分(2時間30分)、どちらも100点中60点以上の得点を取ることで合格となりますが、出題範囲や出題形式が異なるため注意が必要です。
午前試験と午後試験の概要をまとめます。
午前試験 | 午後試験 | |
---|---|---|
試験時間 | 150分 | 150分 |
出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) | 多肢選択式 |
出題数 | 80問 | 11問 |
解答数 | 80問 | 5問 |
午後問題の出題形式について詳しく知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。
基本情報技術者試験合格のための勉強時間の目安は?
基本情報技術者試験に合格するための勉強時間は、IT初心者で200時間、経験者で50時間必要だと言われています。
この数字は妥当だと思います。私はというと、情報系の大学でプログラミングの基礎を勉強していたこともあり、2ヶ月間×1日2時間≒120時間で十分でした。午前試験と午後試験を別々に勉強したのですが、内訳としては以下のようになりました。
- 午前試験:1ヶ月間×2時間≒60時間
- 午後試験:1ヶ月間×2時間≒60時間
やはり、IT関係の基礎知識がある方は有利に進められる試験だということは間違いありません。
また、午後試験にあるプログラミング言語の選択問題は、あらかじめ何らかの言語を学んでおかないと厳しいです。
なので、これからプログラミング言語を勉強する方は、既に勉強済みの方に比べて、50~100時間ほどは多く勉強する必要があると思って良いでしょう。
- IT初心者で200時間、経験者で50時間の勉強時間が必要
- プログラミング言語を学んでいない人は追加では必要かも?
基本情報技術者試験を一発で合格できたおすすめの勉強方法【無理しない2ヶ月間】
基本情報技術者の試験は、「午前試験」と「午後試験」に分かれています。勉強法も異なるため、2つに分けて解説していきます。
こういった勉強の一番大切なことは、自分のペースで無理せずにコツコツと続けることだと思います。
以下の勉強方法は私が実際にかかった時間を目安としていますが、皆さんは「もう少し短期間で行けるな」「自信がないから少し長めに取ろう」と自分のペースに合わせ、無理なく勉強を続けてみてください。
それでは見ていきましょう。
午前試験の勉強(1ヶ月間)
午前問題は、勉強せずに受かるほど甘くありませんが、しっかりと勉強すれば合格点は取れると思いますので、そこまで心配する必要は無いです。
流れとしては、以下のように進めていきます。
- 最初の10日間は参考書を読む
- 残りの20日間は過去問を解く
これで十分です。
午前試験の勉強①:最初の10日間は参考書を読む
まずは参考書を読んでいきます。コツとしては、
- わからなかったら飛ばして読む
- なんとなくを心がける
- 本質まで理解しようとしない
こうしないと参考書を読むのに大きな時間を費やしてしまいます。
その後の過去問を解く作業で知識を紐づけていきます。
私は10日で読み終わりましたが、要領のいい人はもっと早く終わると思います。
僕は「全部理解しないと〜」と思って勉強する癖があるから、めちゃくちゃ時間かかるけど、効率的に勉強するならこういう方法がいいかもですね。
午前試験の勉強②:残りの20日は過去問を解く
まず、過去問を1回分解き、間違えた箇所を参考書で理解します。
しかし、参考書の範囲外の新問題がたまに出題されることがあります。その時はしょうがないので、最終手段として過去問に付いている解説を使いましょう。
参考書をサラッと読んだ分、間違えた箇所は参考書を使用してしっかりと理解しましょう。
理由としては、参考書で調べ物をする際にそれに関連した情報までインプットすることができるからです。
一見めんどくさいですが、それによって1問間違えたときに得られる知識量が大きくなるので効率がいいです。
その単語だけを覚えようとしているのでは、辞書の英単語を1個1個覚えるようなものなので避けたいところですね。
さて過去問ですが、私は過去5年分、計10回分解きました。
あとは答えを覚えてしまうくらいまで過去問を何周もします。答えを覚えてしまって構いません。
先程ただの暗記は良くないと言いましたが、午前問題は過去問と全く同じ問題がかなり出ます。おそらく類似問題だけで60%締めてもおかしくないくらい出るので、何度も出る問題は答えを暗記してしまいましょう。
午後試験の勉強(1ヶ月間~2ヶ月間)
午後問題は私も63点でギリギリでした。そして、落ちる人のほとんどは午後問題で落ちていることも事実です。
午後問題はとにかく「時間」との勝負です。問題文を速読して、テンポよく答えを導く練習が必要ですね。
また、100点中60点取れれば合格なので、わからなかったら一旦飛ばすというような工夫もできると良いですね。
午後試験の勉強①:選択問題は過去問を解いて自分に合った問題を選択【おすすめあり】
午後問題の問2~問5と問7~問11は選択問題なので、あらかじめ選択する問題を絞っておくと効率的に勉強できるため良いでしょう。
ここで、問2~問5においては注意が必要だということをお伝えしておきます。
問2~問5は、「ソフトウェア・ハードウェア」「データベース」「ネットワーク」「ソフトウェア設計」の分野から3問、「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「システム戦略」「経営先着・企業と法務」の分野から1問の計4問が出題されます。
これら4問のうち、いずれか2問を選択し解答します。
特に「データベース」「ネットワーク」の問題は難しいと評判なので、IT初心者の方は避けたほうがよいでしょう。
おすすめは、「ソフトウェア・ハードウェア」「ソフトウェア設計」、そして「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「システム戦略」「経営戦略・企業と法務」です。
「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「システム戦略」「経営先着・企業と法務」というと出題範囲が広いように思えますが、少しの用語暗記と国語力があると解ける問題も多いので、文系の方にもおすすめです。
- 「ソフトウェア・ハードウェア」
- 「ソフトウェア設計」
- 「マネジメント・ストラテジ系」※1
- 「データベース」
- 「ネットワーク」
- 「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「システム戦略」「経営戦略・企業と法務」の総称
一番は、過去問を解いて自分に合った問題を選択するのがベストですので、過去問を解くことは忘れずに。
午後試験の勉強②:最難関であるアルゴリズムの問題はしっかりと
「データ構造及びアルゴリズム」の問題はおそらく基本情報技術者試験の中で1番難しいですが、1問で25点を占めるので、できるだけ解けるようになっておきたい問題です。
ここの勉強で意識することは、「アルゴリズムの流れ」です。
つまりは、このプログラムは何をしたいのかを意識して問題を解く練習するってことです。慣れてくれば、文章とアルゴリズムで大体何をしたいかがわかってきます。
そもそも「アルゴリズムって何?」という方もいるでしょう。そんな方は以下の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
基本は日本語文でアルゴリズムの説明を読みながら、擬似言語の穴埋めや実行結果の問題を解いていきます。
擬似言語は少し書き方が特殊ですが、ルールを覚えれば問題なく読めます。C言語を簡単に書いたイメージですね。
試験を受けるうえで重要なことは、全部解こうとしないことです。大まかに理解していれば解ける問題もあれば、細かいところまでわかってないと解けない問題もあります。
時間を無駄にしないためにも、満点は狙わず8割取れたら最高という考えを持って解きましょう。
午後試験の勉強③:プログラミングを勉強していない方は事前学習が必要
問7~問11は、「ソフトウェア開発」の分野から異なる問題が5つ出題され、どれか1問を選択し解答するというものです。
具体的には、プログラミング言語の選択問題です。「C言語」「Java」「Python」「アセンブラ言語」「表計算ソフト」の中から自分に合ったものを選んで解答します。
おすすめとして「表計算ソフト」か「Python」ですが、すでに学んだことのある言語や学びたい言語がある場合はそちらでも構いません。
プログラミング言語をまだ学んだことがない方にとってはここも難関の1つなので、勉強時間にもよりますが追加で1ヶ月ほど欲しいところですね。
基本情報技術者の参考書&過去問オススメ
おすすめの参考書
過去問
過去問はこちらで問題ないでしょう。古本屋で買ったり、インターネットの情報でも全然大丈夫だと思います。
クイズ形式で学ぶが好きな人は以下のサイトもありです。
最後に
基本情報技術者試験の合格率は30%前後です。司法試験や公認会計士試験のような高度試験ではありませんが、決して簡単な試験ではないので、受かったら自信を持って良いと思います。
また、IT系に就職や転職をしたいのであれば就職・転職活動のときに必ず役に立ちますし、さらに高度な試験である「応用情報技術者試験」や「スペシャリスト試験」を受ける際にも、基本情報技術者試験の勉強が役に立ちます。
基本情報技術者試験を受けようか迷っている方はぜひ受けてみてほしいですし、実際に受ける方には頑張っていただきたいです。
最後までご覧いただきありがとうございます。