「Webプログラマーはやめとけ」の理由を現役Webエンジニアが解説します。
こんにちは!
今井(@ima_maru)です。
ネットでは「Webプログラマーはやめとけ」「Webエンジニアはやめとけ」という言葉を見かけるかもしれません。
WebプログラマーやWebエンジニアを目指している方は、これを聞いて不安になるかもしれません。
そんな方のために、Webエンジニアである私の意見を交えながら、「やめとけ」と言われる理由を5つほど紹介していきたいと思います。
また、WebプログラマーやWebエンジニアの魅力や、これらの職業になるための心構えについても紹介するので、よかったら最後まで見ていってください。
- この記事におけるWebプログラマーとWebエンジニアの違いはさほど気にしなくても大丈夫です
Webプログラマー/エンジニアはやめとけの理由を5つ紹介!
理由①:労働環境がきついから【ピンキリ】
まずは、Webプログラマーの労働環境がきついからということが挙げられるでしょう。
これについては、「企業や働き方によって変わる」という回答になります。
例としてブラック企業を挙げるとすれば、月の残業時間は80時間や100時間を超える場合がありますし、みなし残業として残業代が出ないなんてことがあります。
これはどの業種にも言えることでしょう。
ですが、Webプログラマーにブラックが多いと言われるのには理由があります。
それは「納期」があるからでしょう。
開発には「〇月〇日までにシステムを納品してください」という納期が決められている場合が多く、その納期に間に合わせるために残業が発生するのです。
これは他社から案件を受注して開発を請け負う「受託開発企業」に多くみられる現象で、多重下請けの場合、下請けになればなるほど納期がどんどんときつくなっていきます。
その結果、劣悪な労働環境になってしまう場合があるのです。
まあ、先ほど書いた通り「企業や働き方によって変わる」わけです。スキルや能力があればこういった企業に当たることはまずないですし、逆もしかりです。
Webプログラマーという職種が悪いわけではなく、ちゃんと企業を選ばないと痛い目を見る可能性があるよということです。
理由②:日々勉強しないといけないから
次に、Webプログラマーは日々勉強しないといけないからということが挙げられるでしょう。
Webの技術をはじめとして、IT技術は日々目まぐるしく進化を遂げています。
5年前の技術でさえ古いといわれてしまうようなIT業界では、その進化についていくために最新技術に関する情報収集や勉強が欠かせません。
実際、Webエンジニアとして働いていても感じますが、若手からベテランエンジニアまでほとんどの人が日々勉強をしています。
エンジニアの方はこういった技術を勉強するのが好きという方が多いですが、この日々の勉強を苦痛に感じてしまう人にとっては、間違いなく「Webプログラマーはやめとけ」と言わざるを得ません。毎日苦痛なわけですからね。
でもこれには抜け道もあって、同じ案件の保守・運用だけを担当する場合など、そこまで日々の勉強を必要としない場合もあります。
そのため、Webプログラマーだから絶対勉強し続けないといけないということもないです。(大体は勉強が必要だと思いますけどね!)
僕も勉強自体はそこまで好きじゃないですが、IT技術やプログラミングが好きなので、その勉強は苦痛じゃないですね。むしろ楽しい。
理由③:突発的な障害対応があるから
次に、突発的な障害対応があるからということが挙げられるでしょう。
例えば、「アクセスが集中してサーバーがダウンした」「サービスが使えなくなっている」「サイトが見れない」などの障害が発生することがあります。
その時、「本日は休みをいただいているので、明日対応させていただきます。」なんてことは言ってられません。休日であれ深夜であれ、迅速な対応が必要になってきます。
こういうことがある場合は素直にきついですね。
きついですが、こういった障害はそこまで多くないですし、減らす工夫を考えることこそが本質だったりします。
あらゆる障害に対しても柔軟に耐えうるような設計・開発をするべきですね。でも現実問題、障害は起きちゃうものです。
理由④:Webプログラマーになるために勉強することが多いから
次に、Webプログラマーになるために勉強することが多いからということが挙げられるでしょう。
Webプログラマーになるための勉強時間は、大体1000時間と言われています。
毎日3時間勉強して約1年間、毎日6時間勉強しても約半年はかかるということです。
その勉強内容も結構ハードです。一問一答のように知識を丸暗記すればよいというわけではなく、ちゃんと技術や情報を理解して応用が利くようにしなくてはいけません。
難解なエラーを潜り抜けないといけませんし、時には英語の文章を読む必要も出てきます。
また、ある程度どんなことがやりたくて何を学ばないといけないかも自分で考えなくてはいけません。
そんなこんなで挫折する人が多いわけですね。独学だと9割が挫折すると言われています。
「そこまでしてWebプログラマーになりたいですか?」というわけですね。
なりたいのであれば努力するしかないのですが、その努力を甘く見ているのならば「Webプログラマーはやめとけ」と言われるかもしれませんね。
僕もWebエンジニアになるために勉強したことは結構あります。そこで感じたのは、勉強に対して何らかの楽しいことがないときついと感じました。
理由⑤:Webプログラマーは将来性のない職種だから
最後に、Webプログラマーは将来性のない職種だからということが挙げられるでしょう。
実際、Webプログラマーの仕事はAIなどによって自動化されやすい一面もあります。現在でも設計書からコードを自動生成するような技術はありますし、ノーコードなどのプログラミングの必要のない開発手法も有名になってきています。
ここだけは明確にプログラマーの定義を決めておきたいのですが、それが「設計書通りにプログラムを書くだけの人」なのであれば将来性はないと言っても過言ではありません。
その人を雇わなくても技術で解決できるようになるわけですから、当然のことです。
ここから先は少し話が長くなるので、結論から申し上げますと、「設計書通りにプログラムを書くだけの人=Webプログラマーとして働き続けたいのであればやめたほうがいい」ということです。
しかし、そんな人は少ないでしょう。もし需要がなくなった場合は、新たな技術を学んだり上流工程(設計など)にまわったりと、新しいことに挑戦していくと思います。
それがIT系の技術職の在り方だと思いますし、日々の勉強が必要な理由にもつながってきます。勉強を怠ると技術に置いてけぼりにされ、その人の需要がなくなっていくからです。「現状維持は退化」というわけです。
「設計書通りにプログラムを書くだけの人」としての「Webプログラマー」という職種はなくなろうとも、それまでの勉強やスキルがすべて無駄になることはないです。
さっきも書きましたが、「設計書通りにプログラムを書くだけの人=Webプログラマーとして働き続けたいのであればやめたほうがいい」ということです。
まあそんなこんなで「Webエンジニア」という言葉のほうが好きですね。僕はWebエンジニアです。
Webプログラマー/エンジニアの魅力を3つ紹介!
まあそんなこんなでイメージの悪いことばかり書いたわけですが、実際私はWebエンジニアをやっているわけですので、この職業に多くの魅力があることも知っているわけです。
そんなWebプログラマー/エンジニアの魅力を紹介します。
魅力①:自由な働き方ができる
Webプログラマーの魅力の1つ目は、自由な働き方ができるということです。
私も「完全リモートワーク」「フルフレックス」で働かせていただいております( ー`дー´)キリッ
つまり、「出社しなくてOK!!」「何時に働いてもOK!!」「出社5分前に起床!!」というまさに神な労働環境なわけです。(まあ会議などがあるので実質のコアタイムみたいなものがありますが。)
Webプログラマーは物理的な作業がほとんどないので、こういった働き方がしやすいんでしょうね。
また、技術をつけて独立することもしやすいですね。つまり企業に縛られることなく、フリーランスとして働くこともしやすいというわけです。
ストレスフリー。働きやすい。でもこれは、企業によって違う。
良い企業に入るために努力あるのみ!
魅力②:スキル次第で年収が上がりやすい
Webプログラマーの魅力の2つ目は、スキル次第で年収が上がりやすいということです。
これは技術職だから、つまりスキル=市場価値だからです。スキルアップすれば年収を上げられるわけです。
企業によっては年功序列で年収があまり上がらない場合もありますが、自分のスキルと年収が見合ってないと感じた時は、転職したり独立したりして年収アップを狙うことができます。
独立してフリーランスエンジニアになる場合は、年収が1.5倍~2倍程度になることが多いそうです。(まあいろいろとリスクや出ていくお金はありますが。)
管理職に上がるとさらに高収入に。ハイレベル転職で年収を大幅に上げたり、フリーランスでガッツリ稼いだり、個人開発で一発狙ったりもあり。
魅力③:仕事に困らない
Webプログラマーの魅力の3つ目は、仕事に困らないということです。
要は人が足りていないんですね。これだけだと語弊があるので訂正すると、一人前のエンジニアが足りていないんですね。
しっかりと自立し、WebプログラマーやWebエンジニアとして一人前になれば引く手あまた。まず仕事に困ることはありません。
実際、多くのIT企業が「エンジニアが欲しい」ということを言っています。Webプログラマー/エンジニアもその1つです。
Webサービスなどの需要が上がっていることに比べ、参入障壁が高く人材が足りていないことが原因です。狙い目とまでは言いませんが安定な職ですね。
Webプログラマー/エンジニアになるまえにやるべきことを3つ紹介!
これからWebプログラマーやWebエンジニアを目指す方にとって必要な心構えについて3点ほど紹介します。
どれも非常に重要なことなので、ぜひとも知っていただきたいです。
やるべきこと①:自学自習の力は身に着けておこう
先ほども書きましたが、Webプログラマーになってからも日々の勉強は欠かせません。
「え、就職したら先輩エンジニアに教えてもらえるんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、付きっきりで教えてもらえることは少なく、教えてもらえるとしても研修などの期間だけでしょう。
遅かれ早かれ、自分で情報をキャッチアップして学んでいく姿勢が必要になります。
この自学自習の力をWebプログラマーになる前から身に着けておくと、実際に働く際に役に立つこと間違いなしです。
これは本当に必要。全部を付きっきりで教えてもらったとしても、いずれは勉強が必要になり、それが嫌でやめてしまうっていう場合も考えられますね。
プログラミングスクールで勉強する場合は、すべて教えてくれるところではなく、自学自習を大切にしているスクールを選ぶようにしましょう。
やるべきこと②:最低限のコミュニケーション力は身に着けておこう
Webプログラマーといえど、最低限のコミュニケーション力は必要です。むしろ、ある部分においては相当なコミュニケーション力が必要になるといっても過言ではないです。
これはいわゆる「コミュ力」いわれる話し上手な人が持つ能力ではなく、自分の思うことを相手にしっかりと伝える能力と相手の伝えたいことをしっかりと読み取る能力です。
これらの能力を意外と高いレベルで要求されます。その理由は簡単で、ほとんどの場合チーム開発になるからです。(個人開発なら問題なし。)
チーム開発では、それぞれが違う個所を開発・修正していきます。そこで、チーム内での認識の違いがあると予期せぬバグや差し戻し(無駄)が発生したりします。
また、先ほどの自学自習とは反対のことを言ってしまうようですが、自分のわからないことをほかの人に聞く力も必要です。
「え、普通に聞くだけでしょ?」と思うかもしれませんが、これが案外難しい。コツは何をして何が起きたかを詳細に伝えることですね。あとは聞き方とかも少し考えると良いかもしれませんね。
Webプログラマーといえど、伝える力も聞く力もしっかり持っていないといけません。天才とかは例外かな(笑)
やるべきこと③:何か作品を作っておこう
就職や転職をする場合においては、プログラミングで何か作品を作っておくとよいです。
これらの作品をポートフォリオと言ったりもしますが、このポートフォリオは勉強の成果を示すものになり、面接の際に非常に役に立ちます。というより、あるとないとでは天地の差があります。
なので、絶対に1つ以上は作品を作っておきましょう。
作品をつくることのメリットは以下の記事で書いていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございます。